尊厳なき経済を立て直す日本の勝負
現代経済に傷つく日本の心
日本は侍の国でした。
武士道における義は道理に任せて決断する心。
道理に沿っているか、自分の正義に沿って生きているのか。
恥を嫌う侍文化は心を鍛錬する日本の精神性の象徴と考えられます。
「敵に塩を送った上杉謙信」という言葉が有名ですが、
義を誰よりも重んじた上杉謙信は敵国である武田信玄の甲斐が塩不足で苦しんでいた際に塩を援助しました。
敵の弱みを攻めるのではなく、正々堂々真剣勝負したいという謙信の正義を感じる一節です。
恥を嫌い、正々堂々真っ当に生きたいと願う心は日本人なら誰もが持っています。
格差を嫌い誰もが成功して初めて、心から幸せだと感じる日本には大和魂が根付いています。
私は、この高い精神性があるがゆえに、今の時代、誰よりも深く傷つき涙しているのが日本人だと思うのです。
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ビジネスマンが働くステージは経済フィールドです。
経済の語源は「経世済民」からきています。
経世済民=世の中をおさめ、人民を救うこと。
本来は政治や行政をあらわす意味でしたが、Economyとしての経済が今ではメジャーになっています。
しかし本来の経済の本質は経世済民。
経済活動である以上、社会をおさめ人を救うものであるべきですが、本来の目的から外れてきているのが現代だと思います。
人間の尊厳性と可能性を拓きながら、人も自然も全てがWin-Winとなり、人類と社会の終わりなき成長をつくりだす経済活動が本来の道です。
義から外れていく現代の経済活動に日本の大和魂は深く傷ついています。
次回に続きます。
美談年民
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