対称性でみる観点の6つの問題から学ぶ人間関係の基本 vol.05
観点の否定と肯定の問題
こんにちは、美談年民です。
観点(判断基準)のことがわからないので、私たちはなかなかわかりあうことができません。
正しく生きているとつもりでも、正しく理解しているつもりでもうまくいきません。
観点と切っても切り離せない現代を生きる私たちは観点のことを正しく理解する必要があります。
今回はシリーズで、対称性でみる観点の6つの問題について1つずつお伝えしています。
<対称性でみる観点の6つの問題>
①観点の非認知と認知の問題
②観点の異質性と同質性の問題
③観点の流動性と固定性の問題
④観点の他発性と自発性の問題
⑤観点の否定と肯定の問題
⑥観点の不完全性と完全性の問題
第5回は「観点の否定と肯定の問題」です。
観点の否定と肯定の問題
観点の否定とは相手の観点を否定することです。
観点が違うから相手の言い分を受け入れることができません。
受け入れることが嫌だからと相手の観点に対して“それ、違うよ!”と否定するとどうなるでしょう?
相手が怒ります。
シンプルですよね。
相手の観点を否定しても相手は怒るし、自分の観点を聞く耳も持ってくれません。
これが嫌だから、これが人間関係を妨げているからと、否定を選択しない日本人はたくさんいます。
反対に、相手の観点を受け入れることを観点の肯定と言います。
相手の観点を受け入れてあげたら相手は怒りません。
また観点の問題で傷つき傷つけあってきた私たちは、観点を肯定してもらえると無意識的に安心します。
ですが、受け入れてばかりだと次第に自分が苦しくなります。
どっちでもいいからと譲歩したり、我慢や妥協をして受け入れていくと常に相手が優位になります。
相手優位でこちらの観点を尊重されないので、言いなりになってしまいます。
これは私たちが本当につくりたいチームプレーではありませんよね?
否定でも問題、肯定でも問題です。
一体どうすればいいんだ!!となる気持ちもわかります。
ですが、観点がある以上、絶対に問題解決には到達できないようになっています。
観点を持ち続けている以上、観点から自由になれない限り、問題はなくなりません。
次回は6つの対称性の最後、“観点の不完全性と完全性の問題”です。
一緒に深めていきましょう!
美談年民
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