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日本の社会人のやる気は世界最低クラス?
やる気を爆発させる組織づくりの秘訣とは?〜前編〜
管理過剰のトップダウン。現場なき経営に社員のやる気が低下していく。
こんにちは、美談年民です。
先週、「日本の会社員の”やる気”は世界最低だった」という記事を読みました。(※参考:プレジデントオンライン記事)
アメリカの調査会社 米ギャラップ社によると、日本の会社員の「やる気」や「熱意」は世界最低クラスだそうです
「日本は『熱意あふれる社員』の割合が6%しかない」
「139カ国中132位と最下位クラス」
(2017年5月26日付『日本経済新聞』)
達成できない目標と指示・施策、
提出書類や会議ばかりが増えて社員は
ねばべき・やらされ感で受け身になり疲弊しているそうです。
なぜこのような現象に陥ってしまっているのか、
記事に書いてあった分析は以下の通りです。
- 日本企業の多くが、アメリカ流の経営手法に過剰適応した結果、以下の3大疾病に陥っている。
- オーバー・プランニング(過剰計画)
- オーバー・アナリシス(過剰分析)
- オーバー・コンプライアンス(過剰法令順守)
- 計画、分析、法令順守は必要だが、それ自体が目的となり形式化してしまう
- 分析による計画立案が自分たちの仕事になってしまっている
- 現場の状況と乖離した指示なので成果に結びつかない
- 細かいルールもあり状況に応じた柔軟な対応が取れない
- 仕事はやらされ感でいっぱい、次第に疲弊し、やる気は減退していく
管理が非常に細かく、かつ実情と合っていないがために、社員が振り回されているようです。
細かくしっかりと作り込む日本人の良さが、逆に社員を縛りすぎて仇となっているようにも感じます。
どちらにせよ社員のやる気を削いでいるのは他ならぬ組織ということになります。
この現状に対して、記事の中では管理から自立を促すスタイルへと組織が変わる必要があると書かれていますが、言うは易し。具体的にどうすれば良いのか、どんな施策を打てばよいのかはみえません。
一体どうすれば、会社員のやる気を取り戻せるのでしょうか?
縛ってもダメ!縛りすぎなくてもダメ!どうすればいいの?
ガッチリとした計画を立て、それをただ遂行するだけなら機械の方がよっぽどうまくやります。
私たち人間は観点を持っているので、自分以外の人が決めた計画を押し付けられた時、納得がいく人も居れば、納得いかない人もいます。
トップの決定に対して、納得行く人は良いとして、納得いかない人をどうするか?
説得して無理に縛っても心の底からやる気が出せるわけではない。
我慢や妥協が常に裏には隠れています。
かといって、縛らずに自由にさせても秩序が保てるのか?
そして組織全体のパフォーマンスは上がるのか?
社員全員がひとつの意思決定に合意し、その上で走ることができた時に組織として最高のパフォーマンスが発揮できます。
それならば、心ゆくまで全員でディスカッションし、皆が心の底から納得できるポイントを探した方が良いのか、と考えるかもしれません。
しかしながら、実際、この集団の意思決定はかなり難しいです。
スピードが求められるビジネスの世界において、一人一人の意見をしっかり聞いてあげることは難しいですし、それぞれの観点・主義主張があるので、意見が集まれば集まるほど複雑になっていきます。
結果として、意思決定が起きる際には必ず誰かしらが我慢・妥協をすることになってしまいます。
この現状を越えない限り、社員のやる気は生まれませんし、組織はいつまでもパフォーマンスが上がりません。
組織の意思決定は本当に難しいです。
一体どうすればこの限界を突破できるのでしょうか?
続きは次回、詳しくお話します。
美談年民
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