こんにちは。
認識コンサルタントの美談年民です。
皆さまは、人材育成に悩んだことはありませんか?
長引く不況により企業経営が苦しくなる昨今、
会社全体のチームプレーで危機を突破すべく
人材育成に力を入れている企業は多いかと思います。
しかしながら、
「何をどう教育したら良いのかわからない」
「教育に力は入れているが思ったように人材が育たない」
「そもそもどこに向かって教育をすべきかもわからない」
といった経営者の方は多いかと思います。
今回は、今からの時代に求められる人材育成ついて記事を書きました。
目次
今からの時代に求められる新しい人材育成とは?
今までの人材育成
そもそも人材育成とは何でしょうか?
経済産業省がまとめた社会人基礎力の定義は以下になります。
①前に踏み出す力
– 主体性、他人に働きかける力、実行力
②考え抜く力
– 課題発見力、計画力、創造力
③チームで働く力
– 発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力
(参考:社会人基礎力 育成の手引き(経済産業省 制作・調査 河合塾))
上記①~③の能力を伸ばすことが一般的な人材育成につながると考えられます。
それでは、人材育成に対して、各企業ではどういう取り組みをしているのでしょうか。
社員の育成方法として、上司と一緒に働きながら先輩のやり方・考え方を学ぶOJT方式や、教育研修や本など体系化された知識を学ぶ方法があります。
細かく見ると他にも多種多様な育成方法があるかと思いますが、
シンプルにまとめると、どの育成方法も「誰かの成功体験を通して得た知識をベースに人材を育成する」と言えます。
以上、ここまでで特におかしなことは言ってないかと思われますが、
実はここに、
人材をうまく育てることができない落とし穴があります。
成功体験を共有しても人材が育たないのはなぜ?
考え方や思い方といった知識にはそれを生み出した観点があります。
この観点を無視した状態で、知識を学び形だけ成功者を真似ても上手くいくことはありません。
例えば、ある顧客との交渉で自社の状況や言い分を正直に伝えたら上手くいった経験をしました。
本音で話せば上手くいくことを学び、別の顧客にも正直に話を伝えてみた所、今度は勝手すぎると怒られました。
ある条件状況で成功した考え方・やり方が、他の条件状況では必ずしも上手くいくとは限らないのです。
多様な価値観・判断基準が溢れる社会において、一概にこうすれば正解ということはありません。
私たちは人間5感覚脳に観点が固定された状態で、
部分だけ違いだけを認識し外から情報を獲得します。
そして、知り得た情報を無意識深くで絶対と思い込んで生きています。
この観点の問題を無視した状態で、体系化された知識をいくら学んでも、本当の意味での人材育成にはつながりません。
それぞれの人間にはそれぞれ見えている世界があり、全く同じ表情・言葉・行動・関係構築においても別々バラバラの受け取られ方をしてしまうからです。
まずは観点に対する明確な理解が必要になります。
観点を取り入れると人材育成に革命が起きる
観点は生きる上での全てのことに対するベースとなります。
観点を扱う人間の認識能力を上げることができると、
上述した社会人基礎力も以下のような次元の違う変化をつくることができます。
①前に踏み出す力
[旧]お金でモチベーションをかける従来のモデルでは主体性に限界がある
[新]自分とつながった世界を認識でき、全てに対して責任と自由を持った最高の主体性を発揮できる
[旧]何をするにも正解かわからない為、自信を持って行動することができない
[新]全ての仕組み、意思決定の根拠がわかる為、自信を持って行動できる
②考え抜く力
[旧]経験体験をベースにした部分的な情報をベースに考える為、正しい判断ができない
[新]脳の観点・個人の判断基準から自由になり、全体を統観した解析ができる
[旧]暗記中心の過去のイメージにつかまれる為、革新的なアイデアが出せない
[新]今までのイメージに固定されることなく、革新的なアイデアを出すことができる
③チームで働く力
[旧]他者の意見を受け取ることができず、イメージがズレたコミュニケーションをしてしまう
[新]他者の立場に立ち、考え・感情・イメージ・エネルギー・アイデンティディまで循環させた深いコミュニケーションができる
以上のように、観点を取り入れると社会人としての基礎力はもちろん、社会を生きる上で多様な能力アップにつながります。
人材育成を考える時には、ぜひ観点から理解を深めることをお勧めします!
美談年民
最近のコメント